保護犬の里親になるために必要なこと10選~保護犬カフェよりお迎え~
最近、志村どうぶつ園や坂上どうぶつ王国で保護犬がピックアップされていますね。
実際に保護犬カフェよりお迎えした経験を元に、保護犬を迎えるにあたって必要なことを紹介します。
1.なぜ保護犬なのか
日本では毎年約5万頭の犬猫が処分されています。
その一方で、年間85万頭もの犬猫が販売されています。
つまり、お金を出して購入する人のうち5万人が保護犬を引き取れば、処分されることが無くなるということです。
たった6%の人が保護犬を保護犬を迎えることで全ての命が救われる可能性があるということです。
保護犬の特徴
保護犬のほとんどが、信頼していた飼い主に捨てられています。
時にはペットショップやブリーダーから売れない欠陥品として扱われる場合もありますが、人に捨てられるということでは同じですね。
子供にアレルギーが発症したなど、どうしても家庭の事情で飼えなくなる場合を除いては、どの子も人の愛情を知らない場合が多いです。
人間によって虐待されてた子も珍しくはありません。
うちの子はペットショップで1度売れたのですが、なぜか返品されたようです。
その間に虐待されたのか、抱っこすると体を硬直させたり、首輪とリードを極端に怖がります。
2.どこで里親になれるのか
ペットショップにこだわりはないけど、保護犬を引き取れる場所を知らない。
という人も多いのではないでしょうか。
今は飼う気がなくても、知っておけば役立つ情報だと思います。
譲渡会
こちらでお迎えされる方がほとんどだと思います。
保護団体が定期的に開いており、保健所から引き取ったり、個人から飼えなくなった犬をレスキューして人に慣らし、お披露目する会です。
気に入った子が居れば、保護団体による飼育環境調査のために家を見に来たり、お試し期間として一ヶ月ほど相性をみてから本格譲渡という形をとる所がほとんどです。
もし里親に適さないと保護団体に判断されれば、譲渡はしてもらえません。
里親サイト
こちらは個人で募集している方がほとんどです。
家の事情で飼えなくなった成犬の里親を近場で探しておられます。
条件は様々で、飼育経験がある方限定や、写真を定期的に送ってくれる方限定などがある一方、とにかくすぐに引き取って貰いたいという募集もあります。
ほとんどが直接お迎えに来て貰いたい方ばかりですので、車で行ける範囲で探しましょう。
保護犬カフェ
うちはこちらでお迎えしました。
志村どうぶつ園で紹介された保護犬カフェです。
ここは、ワンドリンク(600円)を注文すると、店内の保護犬たちと触れ合うことができるカフェです。犬たちがフリーに動き回っていて、直接触れ合うことができます。
病気があったり気難しい子、ワクチン完了前の子犬はケージの中に入れられています。
利用者は全てが里親希望というわけではなく、ただただカフェとして利用しにくる方もいらっしゃいます。
うちは、ツイッターで見かけた保護犬を見に行ったのですが、違う子が目にとまってお迎えすることになりました。
ヒアリングシート記入後、スタッフと面談を行い約束事を守れるか説明され、里親の資格があると判断されれば譲渡していただけます。
うちは1年未満だったため、3万円の寄付金を払いました。
条件が合えばその日に引き取れるため、ツイッターやブログの情報をもとに遠方から来られる方も多いようですよ。
その場合は連れて帰るための首輪とリードやケージ、キャリーバックなどを準備しておいて下さい。
3.保護犬を迎える準備をする
必要品を揃える
犬を飼う時に準備するものと同じで大丈夫です。
こちらのページを参考に必要品を揃えてください。
家族の心の準備をする
新しい命が家にやってくるということを再認識してください。
しかも、ペットショップやブリーダーから子犬を買うのではありません。
人間に捨てられた犬を引き取って、これからずっと一緒に暮らしていくのです。
成犬の場合は、人を怖がり噛むこともあるかもしれません。
どんな子でも根気強く耐え、絶対に手放さないという覚悟をもってください。
4.契約を結ぶ
しっかりと準備が整ってから契約を結びましょう。
当日引き取れるからといって、何も準備せずその場で連れて帰るのは絶対にやめてください。
保険に加入する
契約と同時にペット保険に加入してあげましょう。
今までどんな生活をしてきたのか分からないので、もしかすると獣医さんのお世話になる機会が多いかもしれません。
ネットで1番安い保険で構いません、月1000円代からあります。
保険があることでちょっと気になることでも安心して動物病院に連れて行ってあげれる環境が必要なのです。
5.家に連れて帰る
全てが終わるとやっとお家に連れて帰ってあげることができます。
帰りは車でクレートに入れて帰るのが理想的ですが、無理な場合は、出来るだけ犬が落ち着けるように暗くて狭い空間に閉じ込めてあげてください。
周りの景色が見えたり、人が構いすぎると不安や戸惑いでパニックになりかねません。
環境に慣らす
まずは準備したケージに入れてあげましょう。
子犬を迎える時以上に慎重に、環境に慣れるまではケージ生活をさせてあげてください。タオルなどでケージ周りを囲って、音や光を遮断してあげた方が犬も落ち着くでしょう。
その後に、ご飯やおやつを使って犬とコミュニケーションを取るようにしていきましょう。決して焦らず、人間は優しい、おいしいものをくれるし、優しく撫でてくれて怖くない。と思って貰えるようにしましょう。
健康診断を受ける
ある程度環境になれてきたら、動物病院に行って健康診断をしてもらいましょう。
そのためにも、近くにある評判の良い獣医さんを調べておきましょう。
もし家に連れて帰った時に、ガリガリに痩せていたり、ケガをしていたり、排泄物に異変がある場合は、環境になれていなくても動物病院に連れていってください。
緊急で治療が必要な場合があります。
6.さいごに
ここまで読んでください、ありがとうございます。
ペットショップで買いたい犬種が決まってからでも構いません。
ぜひ一度、同じ犬種が保護犬として里親を募集していないか調べてみてください。
その子と、運命の出会いが訪れるかもしれません。